(公財)日本ヘルスケア協会が令和5年から開始している「ヘルスケア研究助成」は
昨年4月5日の選考委員会で5件が採択され、今年4月30日の研究期間の終了まで1か年を掛けて研究が進み、この程最終報告書が出そろいました。この度、弊協会では研究成果の発表会を下記の通り開催しました。
1「小児の医薬品誤飲防止を目的とした新規PTP包装ならびにピクトグラムの創生に関する基礎的研究」
申請者:下枝貞彦 殿(東京薬科大学薬学部 臨床薬学教室)
■シニアフレンドリーな医薬品包装の小児に対するリスク防止の観点から、チャイルドレジスタンス(CR)包装や誤飲防止ピクトグラム(PG)の普及を図る。
2「地域在住高齢者を対象とした口腔セルフケアを介したフレイル予防に関する研究」
申請者:井筒深紅 殿(北海道大学大学院保健科学院基礎看護学分野)
■フレイル予防のために重要な口腔機能の維持に関して、従来手薄であった口腔セルフケアによるフレイルへの影響を横断的に研究する。
3「白米へのケイ素施肥の健康価値に関する研究」
申請者:日本ヘルスケア協会・土壌で健康推進部会(部会長・上杉 登 殿)
■ヒトによって必須なケイ素に関して、ケイ素施肥による白米のケイ素含有が未解明なところが多いため、その精緻な分析によって米食の新たな健康価値を確認する。
4「白岡市ひまわりプロジェクト」
申請者:福田英二殿(白岡市地域包括支援センター・ウエルシアハウス)
■白岡市及び蓮田市の遊休農地を活用して、地域の住民・子供たちとともに栽培育成し、街づくりに貢献すると同時に、「産・官・学・民」連携事業の公益モデルを構築する。
5「高齢者の下肢位相角の低下は加齢に伴う特異的な変化なのか~健康寿命の延伸に向けた効果的な介入点の検討に向けた取り組み」
申請者:本間大介殿(新潟万代病院・リハビリテーション科)
■高齢者は下肢位相角(Phase angle:PA)が低下し、バランスや歩行機能に影響する。広範囲なPA測定データの分析によって健康寿命延伸に向けた有効な介入点を探る。