JAHI在宅感染症予防部会およびドラッグストア在宅介護推進部会部会長、生き活きライフ(フレイル対策)部会副部会長を務めておられる小原道子理事(ウエルシアHD(株)会長付地域連携推進担当部長)が今月、評言社MIL新書で『地域包括ケア~タネの蒔き方・育て方』を出版されました。国が2025年を目安に「地域包括ケアシステムの構築」を、その後2040年に向けて「地域共生社会の実現」を掲げる中で、薬剤師が「健康な時から予防、治療、介護までを横断的にサポートする時代が目前に迫っている」との問題意識に立ち、著者が20代半ばから地域に飛び込んだ実際の経験を、成功談も失敗談も含めて綴られたもの。地域づくりのタネは、それぞれの地域にすでにたくさん埋もれており、第1章一つめのタネー初めての在宅訪問、第2章二つめのタネー変化する医療と多職種連携、第3章三つめのタネー地域包括支援センターと他職種の繋がり、第4章四つめのタネー地域連携のきっかけはどこにあるかわからない、第5章五つめのタネーヘルスケアという新しい土壌で、第6章地域包括ケアのタネを蒔きたいあなたへ、の6章構成の中に豊富な実話が散りばめられています。なお、本書には著者が担当されているラジオNIKKEIのビタミン・ラジオに先般出演されたマラソンの増田明美さんが推薦文を寄せられています。(評言社、2021年3月18日初版発行、159頁、1000円)